本は読み方を知ることが重要である。
お子さんがいらっしゃる方も多いと思いますが、
本にも、図書館にも利用する前に知っておきたいことがあります。
それは『使い方』
本の使い方を習ったことがありますか?
まず、ありませんよね。
結果、たくさんの本を読むことで読み方や使い方というものは理解できるのですが、
小さなお子さんにはこれを教えた方がいいと思います。
そこでおススメなのが
赤木かん子 著
『こどもを本嫌いにしない本』
『お父さんが教える 図書館の使いかた』
人からすすめられて読んだのですが、良書です。
改めて本、図書館の使い方を見直そうと思った本です。
(もちろん県立図書館で借りられます)
言葉の定義の概念、感想文の書き方など学校で役立つもの、
レポートなど大学、仕事で役立つものなど紙、言葉を使ってどういう世界になっているかが理解できます。
目的、手段(調査)、プレゼン(他人に理解してもらう)という一連の流れが学べます。
大学に行く前に知っておくといいことですね。
おススメです。
さて、ネットではまとめサイトやレビューなどが氾濫していますが、
どんなこともそうですが、効率だけ追っていてはそのものを理解することは難しい。
例えば、ビールやウイスキーのことを知りたいと思っても飲んだことのあるものが少なかったり、
レビューだけではそのものを理解することはできない。
まずは投資として手に入る限りのいろいろなものを買って飲んで、ちょっとずつ知識と経験を補完していくと『目利き』ができるようになります。
種類の特徴だけでなく、保存や管理の仕方がダメなものも段々わかってきます。
まずいものも、ダメなものも見て、経験したからこそ、いいものを見分ける手段
『目利き』ができるようになるということです。
ダメなものを経験したからこそ、ダメなものを避けられるようになるんですね。
基本的に決めたものはこの『目利き』ができるようになるまで投資(時間、労力、資金)することをおススメします。
『目利き』ができるようになれば、基本的に一生ものになるので、それ以降は恐ろしく効率がよくなります。
楽しみや味わいが格段にあがるので、『目利き』ができるようになるまで投資をやめないことは
とても大切だと思います。
(さらに途中で手に入れてしまったこだわりとかを一度綺麗さっぱり捨ててしまったりすると、
また次のステージが見えてきて面白かったりもする)
本もこれと同様かと。
まずはあほほどいろんな種類、ダメなもの、いいものを読み込んでいくと、
本を手に取った瞬間に良書かどうか?わかるようになってきます。
そのなことあるのか?と思っていたんですが、
良書と思うものを手にとって本を開くとなんと美しいことか。
まったく読んでいないのに、その美しさが伝わってきます。
読んでみても満足度が高い。
もちろん他の人には違う感性になるかもしれません。
たまにですがそんなものに出会う楽しみもできます。
(最近だと小林秀雄 著 学生との対話 がそうでした。興味のある人は読んでみてください、面白いですよ)
話を戻しますが、図書館には本屋にないいいところがあります。
それは、
『古い本を大量にあつかっている』
ということです。
たくさん本を読んでいくとわかることがあります。
それは新書の中で本当に新しいこと、新しい考え方をしているものはほとんどない
ということ。
資本主義的な新しいものほどいいという概念は本には当てはまりません。
過去の哲学や心理学の焼きまわしのなんと多いことか。
こういう場合、おおもとの本をよんでいれば、新書にふれてもあっという間に読み終えれます。
大体、劣化版の焼きまわしになるので原書を読んでおく必要があるんだなとよくわかります。
それに昔の本はその人が30年とか50年かけて一冊にしていることも多々あるので、
恐ろしいほどの緻密さと内容の濃さがあります。
濃すぎて酔うんですけどね(^^
いいとこ、わるいとこはあると思いますが、一度は手にしたいですね。
ああ、あのことをこういっていんだなと思うようになり、より深い理解が出来るようになります。
まあ、なんにしても図書館はたくさん読むことに資金がいらないのが素晴らしい。
かけるのが労力と時間だけで済むのがありがたい。
(作者に著作料が入らないのは申し訳ないっす)
つづく